インド留学奮闘記

当方2021〜2025年までインドの某国立大学に正規留学中。専攻は工学部(B.Tech in Civil Engg)。様々なカオスな場面をなんとか切り抜いて(そして失敗する)奮闘記でござる

【解説】インドの学生ビザ取得手続き

留学前の最初の関門と言えばやはりビザ取得が考えられます。f:id:akebonotan:20220611003300j:image大学への仮入学手続きはオンライン上で全て完結できた場合でも、ビザ取得には紙ベースでの手続きも伴うため少し手間がかかってしまいます。ですが、

 

これからインドに留学を控えている方は安心してください。インドの学生ビザは必要書類さえ揃えてしまえば誰でも簡単に取得できます!

という訳で、今回はインドの学生ビザの取得方法を紹介していきます。

 

ビザ取得のための最初のステップは全ての必要書類を手元に用意することでしょう。必要書類は以下の通りになります。

※本記事は東京管轄の場合になります。大阪管轄の場合は提出書類やその他の規定も異なってくるので注意願います。

1)パスポート、2)銀行からの英文預金残高証明書、3)英文経歴書(CV)、4)自己推薦状(Self Recommendation Letter)、5)学校からの仮入学許可証の原本(Provisional Admission Letter)とコピー、6)最初の一年分の学費支払い証明書の原本とコピー、7)eチケットのコピー、8)規定サイズの写真一枚、9)返信用封筒

1)留学期間分の余裕があると望ましいです。

2)銀行に行けば英文で発行して貰えます。親の銀行を使う場合は以下の追加書類が必要になってきます。

・子供の留学費を金銭的に支援する旨の書類(Undertaking Letter of Finantial Support)。親の署名は必須です。

・両親の身分証明書(パスポート)のコピー。両親がパスポートを持っていない場合は運転免許証等でも問題ないですが、Undertaking Letterには日本語で署名させましょう。

3)Curriculum Vitaeとタイトルを付け、日付、名前、性別、生年月日、国籍、出生地、現在の住所、日本の住所、日本の携帯電話番号、インドの携帯電話番号(無ければスキップして結構です)、メールアドレス、学歴、資格、申請者の署名などの基本的な情報を入れておけば問題ないです。ただしResume形式だと通らないみたいです。

4)Self Recommandation Letterと調べると雛形が幾らでも出てきますが、簡単なものでOKです。内容としては、どこの大学の何学部で何年から何年までの何年間で何を学んでくるかを書きます。それから、勉強だけに専念して絶対に働かない旨、そしてインドでの仮住所を入れると好印象ですね。日付、大使館の住所、申請者の日本の住所、申請者の署名も忘れないようにしてください。

5)大学側から日本へ郵送して貰うか、自分で現地に取りに行きます。大学に仮合格した時点で恐らくこれのpdfをメールで送って来ると思いますが、pdfのコピーだと申請が通りません。ただ、現地まで取りに行くのは流石にダルすぎるので「原本がないとビザが申請できない」と大学側に伝えて原本を送ってもらいます。

6)入学金と最初の2セメスター分の学費を支払い、大学側にそれらが支払い済みと内容のある書類を作成・原本の郵送してもらいます。大学の銀行からのレシートもあると更に良いです。この作業は概して時間を要するので、5)と6)を同じ郵便で送ってもらえばスムーズということを考慮すると、仮入学許可証がメールで送られてきた時点ですぐに学費を支払うと時間のロスが減ると思われます。

7)インドで乗り継ぎがある場合は現地空港までのeチケットを予約します。渡航日については自由です。ビザが発給されるであろう日程と授業が始まる日程の間くらいが丁度いいかもしれないです。ビザ発給日までに1週間位多めに見積もっておくと安心ですね。

8)5cm×5cmサイズの証明写真ですが、サイズの規定がめちゃめちゃ厳しいです。規定は「インド ビザ 写真」で調べると詳しいのが出てくるので、それを写真屋さんに提示して撮ってもらいましょう。

9)現在コロナ禍ということで、2020年より東京インド大使館は窓口業務を行わなくなりました。そこで、従来は大使館へ直接赴いていたところを、今日では書類の提出は全て郵送で行います。ビザが取得できた場合にはビザ付きパスポートが郵送で返却されます。なので、全ての書類が手元に揃ったら角2サイズの封筒にぶち込んで大使館宛に郵送することになりますが、返信用封筒の同封を忘れない様にしましょう。

 

さて、以上の書類が揃った段階でビザ申請準備の8割は終了したと言っていいでしょう。

後は、郵送する前にビザのオンライン申請を行うだけです。

オンライン申請はインド大使館WebサイトのVisa入力ホーム(以下URLからアクセス)から個人情報をひたすら入力するだけです。入力項目が多いのでスペルミスには注意です。申請料もここで支払います。

Visaオンライン申請: https://indianvisaonline.gov.in/visa/index.html

また、入力ホームの解説をされている方の動画も参考になるかと思います。

参考: https://m.youtube.com/watch?v=hmh1-Mj4LVU

 

オンライン申請に問題がなければ書類を大使館へ郵送しましょう。査証には数日から一週間くらいかかる場合があります。心配であれば大使館へ電話かメールで進捗状況を確認するのもありです。

ちなみに、入力にミスや矛盾点があると100%通らないらしいので、見直しは割と真剣にやっておくとベターですね。もしオンライン申請又は紙の方の書類に不備があった場合は通知が来ると思います。

 

大使館の住所:

インド大使館 領事部

〒〒102-0074 東京都千代田区九段南2-2-11
電話: 03-3262-2391~97
Fax: 03-3239-2449

メールアドレス:aco.tokyo@mea.gov.in

 

書類の郵送が完了すれば後は待つだけです。ビザが帰ってくるまで気長に待ちましょう。

査証が無事に通ると通知が来ると思いますので、一週間前後にはビザのシールが貼られたパスポートが家に届くはずです。受理後はビザのページをスキャンして大学のAdmissionページにアップロードするか、あるいはISD(留学生担当部署)の人にメールで送ります。

※画像は私の学生ビザになりますが、大体こんな感じでシールみたいにペタッと貼られています。

f:id:akebonotan:20220611003300j:image

 

という訳で、インドの学生ビザ取得手続きは以上となります。次回の記事では、インド到着後14日以内に行う外国人登録(FRO)について解説していこうと思います。そちらもぜひ目を通してもらえると嬉しいです。